愛媛県で生まれ育ち、資格を取るために東京や大阪といった大都市へ出て勉強をし、晴れて薬剤師という国家資格を取得したのであれば、ある程度仕事の経験を積んできたところで生まれ育った町へ帰り、転職先を探して地元で仕事をするというのもいいのではないでしょうか。
日本全国、どこに行ってもまだまだ需要はありますので、生まれ育った町だけでなく、生まれた愛媛県でもっとも都会だという町で仕事をするのもいいでしょう。あるいは、ピンポイントに生まれ育った地域に場所を決め、そこで仕事の募集はないかと探すようにすると、地元に帰ったという気持ちを強くしてくれるでしょう。
愛媛県内で都市部に当たるところでは、病院は少ないものの、調剤薬局やドラッグストアなどで求人募集がたくさん見つかります。都市部にしか需要はないのかといえば、そうではありません。田舎町で医療機関が遠くにしかないというようなところでは、市販薬を利用して体の不調を治そうとする人が多くなります。
その場合、医師に代わる相談相手になるのが薬剤師です。医師のように的確な病状の判断はできませんが、話を聞くことはできますし、市販薬でもよさそうだとなれば、適した市販薬を勧めることができるでしょう。これは医師に任せるべきなのではないかという判断も、薬のプロフェッショナルだからこそできることです。
その意味では集落や田舎での仕事は、都会にはないやりがいを見つけられるのではないでしょうか。